集合住宅での騒音トラブルを避けるために
アパートやマンションのような集合住宅では、ちょっとしたことで近所とのトラブルになってしまうこともよくあります。
中でも近隣トラブルの代表として挙げられるのが騒音で、ひどくなると悪化してどちらかが出て行くまで嫌がらせをしあうような関係にまでなってしまうこともあります。
特に子供がいる家庭などでは騒音には気を使うところで、どうしても室内を走り回ったりして遊ぶことが多くなるのでそれが周囲からのクレームになってしまったりします。
近くに音大があるエリアなどでは防音設備が完備してあるアパートやマンションもたくさんありますが、そこまで本格的なものでなくても比較的防音に優れた物件は探せば見つけることができます。
防音性に優れた物件の探し方
比較的防音にすぐれた物件として挙げられるのが鉄筋コンクリートやRC作りによる建物です。
低層住宅地の木造アパートでは上の階の足音が響きやすく、壁の作りも薄いのでテレビの音や会話の声などが筒抜けになってしまうこともよくあります。
鉄筋構造やコンクリート構造なら、基本的な構造により木造よりも音の伝導がされにくいので騒音トラブルが起こりにくくなります。
ですがホテルなどに宿泊したときに隣の部屋の人の声が聞こえることがあるように、どんなにしっかりとした構造の建物でも、部屋の配置方法によっては防音性能がほとんどないというようなこともよくあります。
入居者募集をするときに見られる物件情報だけではなかなかその建物の防音性能をうかがい知ることができません。
騒音は体感によるものなので実際にそこに行ってみるまではわからないことが大半です。
できれば入居前に内覧をし、周囲の音はどのような感じかを自分の目と耳で確認しておくようにしましょう。
遠方でなかなか内覧に行けないというときには、過去の騒音トラブルがなかったかを直接管理会社に聞いてみるという方法もあります。
道路に面した住宅が案外狙い目
建物そのものが持つ防音性能だけでなく、周辺の環境も実は騒音トラブルを避けるための重要な要素になります。
例えば駅や線路の近くや高速道路に面した物件の場合には、どんなに防音性能がすぐれた物件でも交通騒音を完全に避けることができません。
ですので案外そこに住んでいる人は騒音に関して寛容になっていることも多く、交通の音のうるささにかき消され近隣の足音や話し声は気にしないというふうになったりします。