写真を多めに撮る

引っ越しをする前にやっておきたいのが、室内の写真をきちんと残しておくということです。
新築物件であれば室内は全てピカピカの状態での入居になりますが、賃貸アパートなどでは既に別の人がそこで生活をしたところへ入ることになります。
入居前にはきちんと室内クリーニングや破損箇所の修理をしておくのが通常ですが、入居を急いでいたり家賃を安くおさえるためというような理由により、入居時から汚れや傷がある状態であることもよくあります。

「どうせ使っていれば汚れるのだから気にする必要はない」とのんきに構えている人もいるかもしれませんが、また次回に引っ越しをすることになったときその証拠があるかどうかによって、多きな金銭的な損失が出てしまうこともあります。
のちのトラブルを避けるためにも、しっかりと入居時の室内の様子はどんなものであったかということをチェックしておくようにしましょう。

賃貸住宅に引っ越しをするときには、入居前に必ず敷金として家賃の1~3ヶ月分くらいの金額をとられます。
これは退去をする場合や万が一家賃の支払いが滞るようなことになった場合の対応のためのものですが、退去をするときに室内に破損やひどい汚れが出てしまったときにはその費用が修繕・クリーニングのためにあてられます。

つまりもし入居前から傷や汚れがあったとしても、退去時にそこに傷や汚れがあることが認められれば自分が支払った敷金からその修繕費用が支払われてしまうことになってしまいます。
もしそうなってから「この傷は私が付けたものじゃない」と主張をしようとしても、証拠がない以上は水掛け論になってしまい、そこから無用なトラブルになってしまったりします。

わざと入居者の敷金で修繕をしようとするような悪質な大家さんばかりではありませんので、なるべくトラブルなくすんなりと話を進めていくためにもあらかじめ写真を残しておくということはお互いのためにもよいことと言えます。

観ておきたいポイント

入居前に確認をしておきたい破損や汚れのポイントをいくつか挙げておくと、床の傷、壁の汚れ、お風呂や台所のタイルのヒビといったものがあります。
特に床の傷についてはフローリングの修繕には高いお金がかかるので、誰がどのタイミングでつけたものかをはっきりさせておくことは非常に重要です。

もし引越し時に引越し業者さんのミスで床に傷がついたような場合には、その旨を大家さんや業者に伝えて修繕費用を先に支払ってもらうようにするということも必要です。
写真を残すときには撮影をした日付がしっかりと入るようにしておき、簡単なメモなどと一緒に保管をしておくことで証拠として有効な力を発揮します。