音のトラブル

子育てをしながら生活をする世帯にとっては、それに適した物件をできるだけ選びたいと思うところです。
最近では「ファミリー向け物件」と先に銘打ち、子育て世帯を優先的に入居させている建物・施設も増えてきています。
そうした物件の場合、自室の周囲にいる人も同じような年頃の子供を持つ世帯であるので、安心して入居をすることができるとともに設備なども多く便利に利用をすることができます。
またファミリー向け物件の場合、子供が走り回ることによって起こる音を抑えるための遮音性に長けているということもよくあります。
自室だけでなく周囲もすべてファミリー向けの場合には、多少の騒音が起きても「お互い様」となんとなく諦める気にもなりますが、たまたま階下や隣が一人暮らしの世帯の場合などはどうしても音が気になり、そこからトラブルに発展していってしまうこともままります。

ファミリー向け物件として完全に子育て世帯ばかりが集まる建物でないなら、できるだけ遮音性に配慮をしたところを選びたいところです。
歩きたての子供などは室内をバタバタと走り回ったりするものなので、どうしても階下や隣には音が漏れていってしまいます。
また子供が夜泣きをしたり、おもちゃを使ってぶつけたり落としたりということが起こるので、できるだけ音を立てないようにするというのはほぼ不可能です。

優れた物件

遮音性に優れた物件とは、まず壁や床に防音材を使用していることが思い浮かびますが、それよりも重要なのは建物全体で見た時の構造的な問題です。
例えば人が集まるリビングやキッチンが壁一枚を隔てて隣り合っているような建物の場合には多少防音設備があったとしても音が聞こえやすく、真夜中などにはかなり気を使わないといけません。
ですがちょっと設計に工夫があるマンションなどでは隣の部屋と向かい合う部分には、トイレや風呂場など普段は騒音があまり気にならない構造になっていたりします。
また階段や通路が間にあるだけでもかなり隣からの音は聞こえにくくなります。

階下への騒音は、物を落としたり走り回ったりするときにはどうしてもズシンズシンと響くようになってしまいます。
もしどうしても気になるようなら、できるだけ低層階を選ぶようにすれば階下への影響が少なくなります。
最低階となる1階、もしくはお店やオフィスなどの上にあたる階にしておけば階下からの苦情を受けることもなく安心して生活をしていくことができます。
もしどうしてもトラブルになりそうな場合には、早めに誠意を見せるとともにお互いの家庭環境について理解を求めるようにしていきましょう。